『デ・ラ・ジェットセットラジオ』は、セガがドリームキャスト向けに発売したストリートアクションゲームです。前作『ジェットセットラジオ』の海外版をベースに、日本向けに再構成されたタイトルで、追加要素や調整が施されています。

舞台は架空の都市「トーキョート」。プレイヤーはインラインスケートで街を駆け巡り、警察やライバルチームの妨害をかわしながら、指定された場所にグラフィティを描いていきます。ステージを進めるごとに、催涙弾や戦車など妨害の激しさが増していき、アクション性と緊張感が高まります。

本作では、トゥーンレンダリングによるアニメ調のグラフィックが採用されており、セガはこの技術を「マンガディメンション」と呼称。独特のビジュアルと、長沼英樹によるサウンドが融合し、ストリートカルチャーを強く打ち出した作品となっています。

また、グラフィティの作成・収集機能や、インターネット接続によるランキング登録など、当時としては先進的な要素も搭載。後にHDリマスター版が複数機種で配信されるなど、シリーズの中でも特に評価の高い一作です。