『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』は、2000年7月27日にバンプレストからドリームキャスト向けに発売されたアクションRPGで、同社のDC参入第1弾タイトルとして登場しました。開発はエーエルユーが担当し、ジャンルは「特撮クロスオーバーアクション」。『コンパチヒーローシリーズ』の一作に位置づけられますが、ウルトラマンやガンダムは登場せず、石ノ森章太郎原作の特撮作品群に特化した構成が最大の特徴です。
プレイヤーは仮面ライダー1号、アカレンジャー、キカイダーの3人から主人公を選び、悪の組織に支配された世界を救うために戦います。ゲームは碁盤目状のフィールドを横スクロールで移動し、敵と接触すると戦闘に突入するリアルタイムアクション形式。最大5人のヒーローでパーティを編成し、リーダーのみを直接操作、他のメンバーは事前に設定したAI(LOGIC)に従って行動します。
戦闘では通常攻撃のほか、SPゲージを消費して各ヒーロー固有の必殺技を発動可能。特定の組み合わせで出撃すると『ゴレンジャーストーム』や『トリプルZ』などの合体技も使用できます。敵怪人も必殺技を持ち、オーラを纏って強化状態になるなど、演出面も充実しています。
登場作品は『仮面ライダー』『V3』『X』『アマゾン』『ストロンガー』『スカイライダー』『スーパー1』『ZX』『BLACK』『BLACK RX』などの昭和ライダーに加え、『秘密戦隊ゴレンジャー』『ジャッカー電撃隊』、さらに『人造人間キカイダー』『キカイダー01』『イナズマン』『ロボット刑事』『変身忍者嵐』『宇宙鉄人キョーダイン』『快傑ズバット』『美少女仮面ポワトリン』『星雲仮面マシンマン』『がんばれ!!ロボコン』といった石ノ森作品が網羅されています。
シナリオは原作をベースにしつつも、ギャグやパロディ要素が強く、浦沢義雄による脚本が一部に採用されており、キャラ崩壊やナンセンスな展開も魅力のひとつです。たとえば、仲間が増えたことを喜んで「おおブレネリ」を歌い踊るキカイダー兄弟や、爆弾を取り出すポワトリンの台詞「美少女仮面のたしなみですもの」など、原作ファンを驚かせる演出が多数盛り込まれています。
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