『RECORD OF LODOSS WAR ロードス島戦記 邪神降臨』は、2000年にドリームキャスト向けに発売されたアクションRPGである。原作『ロードス島戦記』の世界観をベースに、邪神復活を阻止するために召喚された主人公が、魔法装備を強化しながら凶悪なダンジョンに挑む構成となっている。

ゲームはハック&スラッシュ形式を採用し、敵を倒して得られる「ミスリル」を用いて装備を強化するシステムが中心となる。装備には「STR+1」などのキーワードを刻印でき、回数や種類に制限がないため、プレイヤーは自らの戦闘スタイルに合わせて装備を構築していく。この成長要素は、従来のレベルアップ型RPGとは一線を画す設計となっている。

ダンジョン探索は本拠地とのワープ移動を活用し、メインルートのほかに「妖魔の巣」と呼ばれる中ボス付きのサブダンジョンが多数存在する。キーワード収集や装備変化の素材獲得を目的に、隅々まで探索する動機付けが強く、プレイヤーの行動選択に幅を持たせている。

難易度は極めて高く、序盤から敵の攻撃力が突出しており、防具強化の重要性が際立つ。特定の状態異常(例:石化)によって行動不能に陥る場面も多く、対策アイテムの希少性がプレイの緊張感を高めている。クリア後も高難度ダンジョンや装備刻印の収集要素が残されており、長期的なプレイに耐える設計が施されている。

全体としては、装備強化に特化した成長システムと、探索・戦闘・収集の三要素が高密度で融合した作品であり、ハック&スラッシュの魅力を最大限に引き出す構造となっている。