『スピード・デビル』は、1999年にユービーアイソフトよりドリームキャスト向けに発売されたレースゲームです。プレイヤーはアメリカ各地の公道を舞台に、賞金を賭けたレースに挑みながら車両の購入・改造・修理を行い、最終的に現チャンピオン「ドライバーX」との一騎打ちを目指します。ゲームはクラスDからクラスAまでの昇格制を採用しており、各シーズンで獲得したポイントが進行条件となります。

ゲームシステムは、ショートカット・障害物・車体ダメージ・横転など、リアルな挙動よりもエンターテインメント性を重視した構成です。ステージには映画セットや海岸、砂漠など多彩なロケーションが用意されており、レース中に発生するギミックや仕掛けがプレイに影響を与えます。車両は70年代風アメリカンカーからスポーツカーまで幅広く、性能差や改造による変化も反映されます。

チャンピオンシップモードでは、1シーズン3〜5戦のレースを通じてポイントを獲得し、資金として車両の強化に使用可能です。クラスAで優勝すると「ドライバーX」との決戦が発生し、勝利後にはクラスSが解禁され、全車両・全コース対象の無限シーズンが展開されます。国内ではマイナーながら、洋ゲーらしい自由度と破天荒な演出が特徴の作品です。