『スーパー野球道』は、1996年にバンプレストからスーパーファミコン向けに発売されたプロ野球監督シミュレーションゲームです。もともとはPCソフトとして登場した作品の移植版で、プレイヤーはプロ野球チームの監督となり、采配を振るって日本一を目指します。

本作の特徴は、アクション要素を排除した完全コマンド式の試合進行にあります。打順や守備位置の設定、投手交代、作戦指示などを細かく行うことができ、まさに“監督気分”を味わえる内容です。選手やチームは実名で登場し、当時のプロ野球ファンにはたまらないリアリティが追求されています。

試合は30試合または130試合のペナントモードから選択可能で、成績次第では監督解任=ゲームオーバーになることも。逆に優勝すれば日本シリーズに進出し、見事日本一を達成すればエンディングを迎えます。なお、2年目以降もプレイ可能ですが、展開に大きな変化はありません。

また、スカウトやドラフト、キャンプなどの要素もあり、チーム強化の戦略性も高められています。ハイレゾ表示による見やすい画面設計や、テレビ中継風の演出も当時としては高評価でした。