『大物ブラックバスフィッシング 人造湖編』は、1995年にスーパーファミコン向けに発売された釣りRPGです。プレイヤーは100万円の資金を元手に、ルアーや装備を購入しながら人造湖で開催されるバス釣りトーナメントに挑戦します。監修にはバスプロの下野正希氏が参加しており、リアルな釣り体験を意識した設計が特徴です。

ゲームは季節ごとの大会を通じて進行し、春・夏・秋・冬の4大会に加え、グランドチャンピオン大会が存在します。ルアーはトップウォーターやクランクベイトなど細かく分類されており、水中の障害物や魚の動きに応じた操作が求められます。水中映像による演出や、釣り糸の波紋表現など、SFC作品としては高いリアリティを追求しています。

一部には60cm超の大物が最初の1匹しか釣れない仕様や、水中にヒットマークが大量に表示されるバグなども存在しますが、釣りゲームとしての完成度は高く、成人男性を主なターゲットとした本格志向の作品です。大会での成績に応じて評価コメントが変化するなど、細かな演出も盛り込まれています。