『ストーンプロテクターズ』は、キモかわいい人形で一世を風靡した「トロール人形」が、クリスタルの力で筋骨隆々のロックなヒーローへと変貌し、悪の軍団と戦うベルトスクロールアクション。1995年4月28日にケムコ(コトブキシステム)からスーパーファミコンで発売され、当時『タートルズ』の大ヒットにより北米で量産された「チームヒーロー物」アニメのゲーム化作品として日本に上陸しました。

本作のプレイヤーは、クリフォード、コーネリアス、チェスターといった個性的な5人のトロール(プロテクター)から1人を選び、世界征服を企む暗黒の征服者・ゾークの野望を阻止するために戦います。開発は『スーパードンキーコング3(GBA版)』や『007 ゴールデンアイ(N64版)』などで知られるイギリスのEurocomが担当しており、洋ゲー特有のバタ臭いキャラクターデザインとは裏腹に、滑らかなアニメーションや軽快な操作性を実現しています。パンチやキックに加え、キャラクターごとの必殺技や、画面全体を攻撃するメガアタックなどを駆使して敵をなぎ倒す爽快感は、同ジャンルの名作『ファイナルファイト』や『T.M.N.T.』に引けを取りません。

しかし、本作を「語り草」にしているのは、その過酷な仕様です。全10ステージ以上という長丁場でありながら、オリジナル版にはセーブ機能もパスワード機能も搭載されていません。一度電源を入れたらエンディングまでノンストップで駆け抜けるしかなく、プレイヤーにはトロール並みのタフネスと忍耐力が要求されます。一方で、BGMは非常に評価が高く、スーパーファミコンの音源をフル活用した重厚なハードロックが全編にわたって鳴り響き、単調になりがちな長時間のプレイを熱く盛り上げてくれます。

近年では2024年にコロンバスサークルから復刻版カセットが発売されるなど、その完成度の高さとカルト的な人気から再評価が進んでいます。見た目の強烈なインパクトと、硬派なアクションゲームとしての完成度、そしてクリアへのハードルの高さが同居した、90年代洋ゲーアクションの隠れた良作です。

『ストーンプロテクターズ』の原作は、1993年にアメリカで放送された同名のテレビアニメです。当時大流行していた『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のブームに便乗する形で作られた作品の一つで、トロール人形(ラッキー・トロール)をモチーフにした玩具展開も行われました。

トロール人形

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