『本格派対局将棋 将棋倶楽部』は、スーパーファミコンで楽しめる極めてオーソドックスな将棋シミュレーションゲームです。1995年2月24日にヘクトからスーパーファミコンで発売されました。ファミリーコンピュータ時代から数多くの将棋ソフトを送り出してきたヘクトによる「将棋倶楽部」シリーズのSFC版であり、後に続く『新・将棋倶楽部』や『加藤一二三九段 将棋倶楽部』といったシリーズ展開の先駆けとなったタイトルです。プレイヤーはコンピュータを相手に、静かな環境で一手一手を吟味する対局を楽しむことができます。

ゲーム内容は、タイトル通り「将棋を指すこと」に特化しており、余計な装飾を排した作りになっています。コントローラーだけでなくスーパーファミコンマウスにも対応しており、PCゲームのようにカーソルを動かして駒を掴み、盤上に配置するという直感的な操作が可能です。平手打ちから駒落ち戦まで、自分の実力に合わせたハンデ設定が可能ですが、派手なエフェクトや対局を盛り上げるストーリー要素などは皆無で、ひたすら盤面と向き合うストイックな時間が流れます。

「本格派」という重々しいタイトルを冠していますが、実際の中身は当時の標準的な将棋ソフトの域を出ません。思考ルーチンは特別強いわけではなく、かといって初心者向けに丁寧な解説があるわけでもないため、定価8,800円(税別)という強気な価格設定に見合う満足感を得られたプレイヤーは少なかったのが実情です。同時期には羽生名人(当時)などの有名棋士を起用したソフトが多数発売されており、それらと比較するとキャラクター性も独自機能も乏しい、良くも悪くも「普通の将棋ソフト」として埋もれてしまった一作です。

画面の中での対局は準備がいらず手軽ですが、将棋本来の緊張感は、木の盤に駒を打ち付ける「パチッ」という小気味よい音と、指先に伝わる感触にこそ宿ります。本榧(ほんかや)や新榧(しんかや)で作られた本格的な将棋盤と、木目の美しい駒を用意して対局すれば、デジタルの画面では味わえない「棋士としての悦び」を五感で堪能することができます。

指し味が心地よい木製将棋盤セット

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