『パチンコ物語 パチスロもあるでよ!!』は、パチンコとアドベンチャーゲームを組み合わせた、KSS(ケイエスエス)によるシリーズ第1作目です。1993年5月28日にスーパーファミコンで発売されました。タイトルの「パチスロもあるでよ!!」は、昭和40年代に流行したオリエンタルカレーのCMフレーズ(南利明氏の「ハヤシもあるでよ」)をパロディにしたもので、当時の独特なノリが感じられます。
プレイヤーの目的は、歌舞伎町にそびえ立つ巨大娯楽施設「パンドラタワー」を舞台に、パチンコやパチスロで軍資金を稼ぎ、最終的に100万円を貯めてタワーのオーナーと勝負することです。ゲームはRPGのようにフロアを移動する形式で進み、パチンコ店だけでなく、景品交換所、銀行、ゲームセンター(ブロック崩しが遊べる)などの施設を利用できます。収録機種はすべてオリジナルで、羽根物やデジパチなどが用意されていますが、換金率の設定が厳しく(借りる時のレートが高く、換金時は安い)、実際のギャンブルのような資金管理のシビアさが要求されます。
評価については、本格的な実機シミュレーターを期待した層からは「架空の台しか打てない」として不評でしたが、ゲームとしてのバラエティ豊かな作りは一定の評価を得ています。特に、画面分割で相手と出玉を競う「2人対戦パチンコ」モードは珍しく、友人と対戦ツールとして遊ぶことも可能です。怪しげなオーナーや独特のセリフ回しなど、後のシリーズ作である『名古屋シャチホコの帝王』へと続く、KSS特有のコテコテな世界観の原点といえる作品です。
本作のタイトルは、昭和のテレビCM史に残る名フレーズ「ハヤシもあるでよ」へのオマージュです。ゲーム内の昭和レトロな空気感や、名古屋発祥のメーカー(オリエンタル)が生んだ独特のユーモアは、今の時代に改めて触れると新鮮な魅力があります。ゲームで遊んだ後は、元ネタとなった懐かしの味で食卓を囲んでみてはいかがでしょうか。













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