『スーパー桃太郎電鉄II』は、ハドソンが開発したコンピュータボードゲームで、PCエンジン、スーパーファミコン、ゲームボーイといった複数のプラットフォームで展開されました。発売元はハドソンおよびコナミデジタルエンタテインメントです。PCエンジン版は1991年12月20日に、スーパーファミコン版は1992年に、そしてゲームボーイ版は1994年にそれぞれ発売されました。

本作では、シリーズおなじみの貧乏神が変身する新たな形態として「キングボンビー」が登場し、ゲーム展開に更なる波乱を巻き起こします。また、「空港」のマスから飛行機で向かう海外駅として「ハワイ」が追加され、旅のバリエーションが豊かになりました。

ゲームプレイの快適性を向上させる機能も充実しています。サイコロを振った後、指定した駅へのルート検索が可能な「いけるかな?」コマンドは、戦略的な移動をサポートします。目的地候補以外の物件駅にも駅名プレートが表示されるようになり、視認性が向上しました。他人が所有する物件の文字が青色で表示される点や、購入済みの物件の収益率が確認できるようになった点も、ゲームをより深く理解するための改善点と言えるでしょう。物件の増資や役職の変更が可能になったことで、経営戦略の幅も広がりました。

イベント面も大幅に強化され、F-1や地方博物、選挙など、様々なイベントがゲームを彩ります。貧乏神が航路を通行する際に浮き輪を使用する演出や、目的地選択のパネル画面(SFC版)の導入など、視覚的な楽しさも向上しています。さらに、セリフと列車の速度を4段階に調節できる機能や、カード種類の増加など、細部にわたる調整が、より快適なゲーム体験を実現しています。本社・支社がピンチの際に駆けつけなかった場合の所持金への損害は従来通りですが、所持物件が失われることがなくなった点は、リスク管理の面で大きな変更点と言えるでしょう。