1992年7月3日にメサイヤからスーパーファミコン用ソフトとして発売された『プリンス・オブ・ペルシャ』は、固定画面型のアクションゲームです。アメリカのブローダーバンドが開発した、同シリーズの記念すべき第一作にあたります。

本作の大きな特徴は、主人公の滑らかなアニメーションと、プレイヤーを容赦なく待ち受ける数々の罠です。ギロチンやスパイクといった残虐な仕掛けが、ゲームの難易度を大きく引き上げています。落下ダメージの概念や、シビアな時間制限も、難易度を高める要因の一つと言えるでしょう。

ゲームは完全なサイドビューで展開され、左右・上下方向への移動のみで進行します。ジャンプやぶら下がり、すり足前進といったアクションを駆使して、複雑なレベルを攻略していくことになります。剣を入手すれば敵との戦闘も可能になり、攻撃と防御に利用できます。

プリンスにはライフが設定されており、低い場所からの落下や敵の攻撃を受けると減少します。ライフが尽きるとミスとなり、レベルのスタート地点からやり直しとなります。ただし、残機の概念はなく、何度でも復活できるものの、時間制限には常に注意が必要です。また、本作特有の操作感として、「走る」動作に若干のタイムラグがあり、走り出しと停止時に遅延が発生することも覚えておきましょう。

スーパーファミコン版では、オリジナルのマップや罠に加え、トレーニングモードが搭載されています。