1990年にタイトーから登場したアーケードゲーム『ハットトリックヒーロー』は、シンプルな操作で高度なテクニックと、サッカーらしからぬラフプレーを楽しめる異色のサッカーゲームです。

ゲーム開始時には、世界8カ国から1ヶ国を選択し、エースストライカーとなる選手を1人選びます。試合は制限時間制で、対戦相手より多くの得点を奪うことが勝利条件です。しかし、負けまたは同点の場合には、選手の体力が尽きるとゲームオーバーとなってしまいます。7ヶ国を相手に勝利を重ねると、ついに優勝、そしてエンディングを迎えることができます。

本作の大きな特徴は、その操作性の手軽さにあります。簡単な操作で、リフティング、連続パス、ダイレクトシュート、ヒールリフト、バックヒールパスといった多彩なテクニックを繰り出すことが可能です。

さらに、このゲームを特徴づけているのが、ラフプレーの存在です。ボールを持っていない時に、相手選手を殴ったり、走りながら飛び蹴りを食らわせたり、服を引っ張ったりといった、サッカーのルールを逸脱した行為が可能です。ただし、ラフプレーは審判の目の前で行うとファウルとなり、3回ファウルを取られると退場となってしまうため、注意が必要です。