『オーバードライビンGT-R』は、1996年にセガサターン向けに発売されたレースゲームです。本作は、海外で展開されていた『Need for Speed』シリーズの初代作品『Road & Track Presents: The Need for Speed』をベースに、日本市場向けにアレンジされたタイトルとなっています。登場車種はすべて日産製で構成されており、スカイラインGT-Rをはじめとする複数のモデルが収録されています。

ゲームモードやコース構成は原作に準拠しており、リアル志向のドライビング体験が特徴です。ただし、海外版に存在した警察車両とのチェイス要素は削除されており、日産とのタイアップにより実車プロモーション映像や解説などが収録されています。看板などの一部グラフィックには日本独自の要素も見られ、ローカライズに際して細かな調整が施されています。

隠し車両としては、オリジナル版に登場した「WARRIOR」がそのまま収録されており、他の車種と同様に日産車を中心としたラインナップが展開されています。後にPlayStation向けに『オーバードライビン スカイラインメモリアル』が発売され、本作と同様のベースを持ちながらも登場車種を歴代スカイラインに限定した仕様となっています。