『銀河英雄伝説』は、田中芳樹の同名SF小説を原作とした戦略シミュレーションゲームで、銀河帝国と自由惑星同盟の壮大な戦争をプレイヤーの手で再構築する作品です。
プレイヤーは帝国軍のラインハルト・フォン・ローエングラム、または同盟軍のヤン・ウェンリーとして、艦隊編成・星域制圧・人事管理・外交などを駆使しながら銀河の覇権を目指します。戦闘はリアルタイム形式で進行し、艦隊の陣形・指揮官の能力・兵器の種類によって戦局が大きく変化。原作の名場面や政治的イベントも多数収録されており、選択によって展開が分岐する構造です。
セガサターン版(1996年11月29日発売)
初代『銀河英雄伝説』は、ボーステック開発・徳間書店インターメディア発売。クラシック音楽をBGMに採用し、原作の重厚な雰囲気を再現。艦隊戦は2Dベースながら演出に迫力があり、提督の昇進や士気管理など、戦略性の高い設計が特徴です。
銀河英雄伝説PLUS(1997年10月23日発売)
『銀河英雄伝説PLUS』は、初代SS版にイベント・キャラクター・シナリオ分岐などを追加した強化版。イゼルローン攻略からバーミリオン会戦までを再現し、帝国・同盟それぞれに異なる展開が用意されています。選択肢によってキルヒアイスの生存や要塞戦の有無など、原作を改変する自由度が高く、ファンの間で話題となりました。提督と参謀の相性値や階級による制限、士気・補給・占領力などのパラメータ管理が求められ、戦略性はさらに向上しています。
プレイステーション版(1998年5月28日発売)
PS版はマイクロビジョン開発・徳間書店発売。SS版『PLUS』をベースに一部仕様を簡略化し、難易度を調整。操作性やイベント演出が改善され、より遊びやすい構成となっています。原作ファン向けの再現度と、戦略ゲームとしての完成度を両立した一本です。
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