『ターフウィンド’96〜武豊 競走馬育成ゲーム〜』は、実在騎手・武豊の監修による、競走馬育成とレース戦略を融合させた本格派競馬シミュレーションです。

プレイヤーは牧場主として、繁殖・調教・出走登録・騎手選択などを通じて競走馬を育成。育てた馬を中央競馬の実在レースに出走させ、GI制覇を目指します。調教メニューは「坂路」「ダート」「芝」「プール」など多岐にわたり、馬の体調・適性・気性に応じた調整が求められます。レースでは騎手の指示や馬の能力に応じて展開が変化し、武豊騎手によるアドバイスイベントも挿入されます。

本作は1996年時点のJRAデータをベースにしており、実在の競馬場・レース名・騎手・種牡馬が登場。馬名は自由に設定可能で、血統や配合によって能力が変化する「遺伝システム」も搭載。育成した馬は最大20頭まで保存可能で、複数年にわたるプレイが可能です。レースは3Dポリゴンで再現され、実況音声や着順判定も導入。勝利後には賞金獲得や繁殖入りなどの分岐が発生します。

プレイステーション版は1996年9月27日に発売され、セガサターン版は同年12月6日に登場。両機種ともCD-ROM1枚構成で、UIはアイコンベース。ロード時間は短めで、初心者でも直感的に操作可能です。武豊騎手の実名使用と監修により、競馬ファン向けのリアリティと信頼性が高く、育成・戦略・演出の三要素がバランスよく融合された一本です。