『NIGHTRUTH Explanation of the Paranormal 01 闇の扉』は、豪華声優陣と独特すぎるテキスト表現で語り継がれる学園オカルトアドベンチャー。1996年8月9日にバリエからセガサターン版が、同年11月1日にソネット・コンピュータエンタテイメントからPlayStation版がそれぞれ発売されました。
物語の舞台は、私立海月(くらげ)高校。主人公の十六夜慎哉をはじめとする5人の高校生たちが、突如として巻き起こる人体発火現象や悪魔召喚といった超常現象(パラノーマル)に挑みます。当時社会現象となっていたアニメ作品のキャストを彷彿とさせる、緒方恵美、宮村優子、関智一、子安武人、氷上恭子といったトップクラスの声優陣を起用しており、フルボイスで展開される会話劇は非常に豪華です。主題歌には実力派ミュージシャンの原田真二を起用し、オープニングからエンディングまで音楽面でも高水準な仕上がりを見せています。
しかし、本作を伝説たらしめているのは、その豪華な外見とは裏腹な奇天烈なテキストです。「舞璃亜の場所まで走り、舞璃亜に追いつくと舞璃亜の肩をつかんだ」といった同じ単語を執拗に繰り返す描写や、「1時間目の授業が終わると、その後、2時間目、3時間目、4時間目と授業が進み…」というあまりに説明的で冗長な時間経過など、プレイヤーの腹筋を直撃する迷文が次々と飛び出します。シリアスなオカルトホラーを目指しているはずが、テキストの破壊力が凄まじく、結果として愛すべきバカゲーとしての地位を確立しました。
機種による違いとして、後発のPlayStation版は「完全版」とも言える内容になっています。セガサターン版では語られなかったヒロイン「舞璃亜」の深層に迫る追加シナリオが収録されているほか、声優陣のインタビュー映像などが見られるおまけディスク、さらに主題歌をヒロイン役の氷上恭子がカバーした8cmシングルCDがパッケージに同梱されるという、ファンアイテムとしても非常に充実した仕様でした。一方のセガサターン版は、より純粋にこの独特な世界観の原初体験を味わえるバージョンとなっています。
本作は、ゲームだけでなくラジオドラマやCDドラマとしても展開されたメディアミックス作品です。特にラジオドラマ版は、文化放送のアニメ&ゲームゾーン枠で放送され、ゲーム版と同じキャストが出演していました。中二病という言葉が定着する以前の90年代後半における、オカルトブームと声優ブームが融合して生まれた徒花のような作品であり、その突き抜けた設定と演出は、ある種の時代性を強烈に反映しています。
原田真二 関連CD
※本作の主題歌「LOVE MIRACLE」を手掛けた原田真二氏の楽曲。ゲームの評価とは無関係に、楽曲自体のクオリティは非常に高く評価されています。













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