『エニグママシン&アルティリティエクスペリエンス』、2024年2月1日に賈船(COSEN)から発売されたNintendo Switch対応のSFホラーアドベンチャーゲーム。90年代のレトロなデジタル表現と、70〜80年代のSF映画を彷彿とさせる世界観を持つ、二つの異なるインディー作品を一本に収録したミステリアスなオムニバス・パッケージとなっています。
収録作品の一つ『エニグママシン』は、AIの精神世界を探求するサイバーパンク・ホラーです。プレイヤーは、古いコマンドライン・インターフェースの端末を操作しながら、3D空間「ドリームスケープ」へとダイブし、AIの深層心理に隠された謎と対峙します。VHSテープのようなノイズ交じりの粗いグラフィックと、予測不能な演出が、プレイヤーを不安と混乱の渦へと引き込みます。
もう一つの『アルティリティエクスペリエンス』は、未確認生命体の侵入から身を守るサバイバル・スリラーです。カリフォルニアの農場で暮らす主人公は、突如現れた謎の紫色の物質と、自宅へ侵入しようとする「何か」の脅威に晒されます。プレイヤーは監視カメラやホームオートメーションシステムを駆使して敵の行動を監視し、閉鎖された家屋からの脱出方法を模索します。
デジタルな迷宮と、リアルな閉鎖空間。異なるアプローチで描かれる二つの恐怖体験が、プレイヤーの想像力を刺激し、レトロで不可解なSFミステリーの世界へと誘います。
本作は、海外のインディーゲームデベロッパーが開発した2つのPCゲーム『The Enigma Machine』と『Alterity Experience』をセットにして、日本のコンシューマー向けにローカライズしたパッケージ作品です。それぞれが独立した短編作品であり、前者は90年代のサイバーパンク、後者は80年代のB級SFホラー映画へのオマージュが込められた、独特のビジュアルスタイルと世界観を持っています。












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