『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド:リメイク Zバージョン』、2023年6月15日にレイニーフロッグから発売されたPlayStation 4、PlayStation 5およびNintendo Switch対応のガンシューティングゲーム。
1997年にアーケードで稼働し、ゾンビブームの火付け役となった名作を現代の技術で蘇らせ、通常版では規制されていた人体欠損などの過激な表現を解禁したハードコアなリメイク作品となっています。

物語は、遺伝子研究所で行方不明になった研究員と、その背後で蠢くマッドサイエンティスト「キュリアン」の陰謀を阻止するため、AMSのエージェントであるトーマス・ローガンとGが不気味な洋館へと突入するところから始まります。プレイヤーは次々と襲いかかるゾンビを撃退し、捕らわれた研究者たちを救出しながら、館の奥深くに潜む恐怖の根源を断つべく戦います。ルート分岐やマルチエンディングといった原作の要素はそのままに、グラフィックのHD化や操作性の刷新が行われ、現代のプレイヤーにも遊びやすい環境が整えられています。

本作「Zバージョン」の最大の特徴は、CERO:Z(18才以上のみ対象)準拠となったことで実現した、より原典に近い残酷描写です。ゾンビを撃った際の部位欠損や、通常版では不可能だった研究者への発砲(誤射)が可能となっており、ホラーゲームとしての緊張感とリアリティが大幅に増しています。さらに、大量のゾンビが押し寄せる「HORDEモード」や、様々な武器をアンロックできる要素も搭載され、やり込みがいのある内容に進化しています。

懐かしくも新しい、血と硝煙の匂いが漂う戦場。アーケードの興奮をそのままに、より鮮烈な恐怖体験を味わうことができる一作です。

本作は、1997年にセガからアーケードゲームとしてリリースされた『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』のリメイク版です。AM1研が開発した原作は、当時としては画期的なポリゴンによるゾンビの部位破壊表現や、映画的な演出、スピーディーなゲーム展開で大ヒットを記録しました。後にセガサターンやWindowsにも移植され、多くの続編や映画化作品を生み出すシリーズの原点となりました。

原作:ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド