『神さまと恋ゴコロ』、2012年5月31日にTAKUYOから発売されたPlayStation Portable用ソフト、および2023年6月15日に発売されたNintendo Switch対応の女性向け恋愛アドベンチャーゲーム。シスターを目指す主人公のもとに、人間界の修行にやってきた個性豊かな「神様」たちが転がり込んでくる、賑やかでハートフルな同居ラブコメディ作品となっています。

物語の舞台は、とある教会。シスター見習いとして慎ましく暮らす主人公の前に、突如として数人の美青年たちが現れます。彼らの正体は、次期神様候補である太陽、月、海などの神々でした。しかし、彼らは人間の常識が全く通じない問題児ばかり。主人公は彼らの世話係兼・教育係を命じられ、立派な神様へと成長させるために、一つ屋根の下でドタバタな共同生活を送ることになります。

本作の大きな特徴は、TAKUYO作品ならではのテンポの良い会話劇と、会話中にタイミングよくツッコミを入れる「ツッコミシステム」です。神様たちのボケた発言に対して的確にツッコミを入れることで物語が進行し、漫才のような掛け合いを楽しむことができます。Nintendo Switch版では、過去のPSP版やVita版のオープニング・エンディングムービーを自由に選択して再生できる「Classic Mode」が新たに実装され、シリーズの歴史を振り返りながら高画質で物語を楽しめるようになっています。

神様としての威厳よりも、人間臭い可愛らしさが目立つ彼ら。教える立場でありながら、いつしか彼らに教えられ、禁断の恋へと落ちていく、笑いと胸キュンが詰まった一作です。

本作は、個性的な乙女ゲームを数多く輩出するメーカー「TAKUYO」による完全オリジナル作品です。『カエル畑DEつかまえて』や『パニックパレット』といった同社のコメディ路線の系譜に連なるタイトルであり、明るく楽しい世界観と、少しほろ苦い青春ドラマが融合した作風で親しまれています。

神さまと恋ゴコロ