『エヴァーメイデン 〜墜落の園の乙女たち〜』、2022年4月28日にエンターグラムから発売されたPlayStation 4およびNintendo Switch対応の少女たちが空から堕ちるアドベンチャーゲーム。空に浮かぶ閉鎖された学園「エデン」を舞台に、外界を知らずに育った少女たちが直面する世界の秘密と、逃れられない過酷な運命を描いたダークファンタジー作品となっています。
物語の主人公・アルムは、気がつくとエデンの保健室で目覚め、それ以前の記憶を失っていました。彼女は「学園長」と呼ばれる存在に管理されたこの場所で、個性豊かな仲間たちと共同生活を送り始めます。しかし、平穏に見える日常の裏側では、夜ごと響く不気味な警報と共に、生徒たちが一人、また一人と姿を消していく「ロスト（墜落）」という現象が起きていました。
プレイヤーはアルムの視点を通じて、学園の規則に従いながらも、友人たちとの交流を深め、やがてこの世界の歪な構造に気付き始めます。なぜ空に浮いているのか、なぜ少女しかいないのか、そして「卒業」とは何を意味するのか。美しくも不穏な空気の中で繰り広げられるサスペンスフルなストーリーは、プレイヤーに常に緊張感を強います。
ライアーソフトらしい独特の退廃的な世界観と、大石竜子氏による繊細なキャラクタービジュアルが見事に融合しています。楽園という名の鳥籠の中で、手を取り合い、あるいは疑い合う少女たちの儚い青春と、衝撃的な真実が待ち受ける物語です。
本作は、個性的な世界観で知られるPCゲームブランド「Liar-soft（ライアーソフト）」が2021年に発売した18禁アドベンチャーゲーム『エヴァーメイデン』のコンシューマー移植版です。『スチームパンク』シリーズなどで評価の高い同ブランドが、閉鎖空間と少女たちの群像劇をテーマに制作した完全オリジナル作品であり、そのミステリアスな物語が高い評価を受けました。
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