2023年1月19日にコーラス・ワールドワイドから発売された『A Space for the Unbound 心に咲く花』。90年代後半のインドネシアを舞台に、少年アトマと少女ラヤの二人が、自身の超能力や世界の異変に向き合うアドベンチャーゲームです。ノスタルジックな雰囲気を漂わせる緻密なピクセルアートが、東南アジア特有の空気感や喧騒を鮮やかに描き出しています。

ゲームの主な進行は、横スクロールのフィールドを探索し、人々の悩みを解決していくスタイル。最大の特徴は、アトマが持つ不思議な本を使い、他人の心の中へ飛び込む「スペースダイブ」という能力です。心の中に潜む問題をパズル形式で解き明かし、持ち主のトラウマや願いを浄化することで物語が展開。操作自体はシンプルですが、ミニゲームやQTE(クイックタイムイベント)が適度な緊張感を生んでいます。

物語は一見、穏やかな青春ものとして始まりますが、その実態は不安や孤独、メンタルヘルスといった重厚なテーマに切り込んだ一作。心に突き刺さるような鋭い台詞回しも多く、プレイヤーの感情を強く揺さぶります。パズルの難易度が一部で足踏みを感じさせる場面もありますが、物語の結末に向けて収束していく演出は圧巻。丁寧に作り込まれたBGMも相まって、良質な映画を一本見終えたような深い余韻を味わえます。

本作はインドネシアのMojiken Studioが長年温めてきたプロジェクトであり、現地の風景や文化が細部まで愛情深く再現されています。劇中に登場する屋台の料理、道端の猫たち、そして夕暮れ時の街並み。それらすべてが、世界の終わりを予感させる不穏なストーリーと対比され、忘れがたい美しさを放ちます。キャラクターたちが抱える痛みは、決して他人事ではない普遍的なものであり、物語を通じて語られる「自分自身を受け入れること」の難しさと尊さは、多くの読者の心に深く刻まれるはずです。

作品の情緒的な世界観や、心を落ち着かせる美しいピクセルアートを、手元でじっくり鑑賞してみませんか。公式のアートブックや、物語に深く寄り添うサウンドトラック、あるいは作品の象徴的なモチーフをあしらったグッズは、プレイ後の余韻をより豊かにしてくれます。ゲームを通じて体験したあの不思議な旅の記録を、あなたの日常を彩るコレクションとして迎えてみてください。

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