『あくありうむ。』は、エンターグラムより2022年10月27日に発売された恋愛アドベンチャーゲームです。バーチャルYouTuberグループ・ホロライブの所属タレントだった湊あくあが主演とプロデュースを務め、2023年7月13日時点で累計5万本を売り上げました。また、ファミ通・電撃ゲームアワード2022にて、主演の湊あくあとともに「アクター部門 最優秀賞」を受賞しています。
本作は、湊あくあのYouTubeチャンネル登録者数100万人突破記念として、ホロライブ運営からの提案で制作が決定しました。シナリオは湊あくあが考案した『ロミオとジュリエット』のようなイメージをベースにエンターグラムによって制作されており、貴族とメイドの身分差を越えた恋愛を描いています。2023年10月26日にはMicrosoft Windowsへの移植版が発売され、本編に加え、Twitterにて行われた「あなたの考える『あくありうむ。』シチュエーション大募集!」から生まれたストーリーが収録されています。
特徴
本作は、バーチャルYouTuberである湊あくあが主演とプロデュースを務めた点が特徴です。シナリオは湊あくあのアイデアを基に制作されており、彼女の世界観がゲームに反映されています。また、移植版ではユーザーからのアイデアを基にした追加ストーリーが収録され、ゲームの幅を広げています。
物語
物語は、名門貴族「フランソワ家」の長男であるテオ=フランソワを中心に展開されます。湊あくあはメイドとしてフランソワ家に入り、テオ専属となります。テオは10年前に患った熱病の影響で当時の記憶の一部を失っており、それを回復しようと努めています。物語は、記憶喪失という要素を軸に、登場人物たちの関係性が複雑に絡み合いながら進行していきます。
湊あくあの正体は、テオが幼少期に喧嘩別れした少女・みなであるという秘密が物語の鍵を握ります。しかし、テオは彼女の正体にまだ気づいていません。フランソワ家には宝鐘マリンもメイドとして仕えており、テオをからかうことを楽しんでいます。テオの姉である白上フブキは、不在の両親に代わりフランソワ家を取り仕切っており、家族を支える役割を担っています。これらのキャラクターたちが織りなす人間関係が、物語に深みを与えています。
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