『アーキタイプ・アーカディア』、2021年10月21日にケムコから発売されたPlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch対応の終末仮想世界ノベルアドベンチャーゲーム。謎の奇病によって崩壊した世界を舞台に、病の進行を抑える唯一の手段であるフルダイブ型オンラインゲームの中で、記憶を武器に変えて戦う少年少女の過酷な運命を描いたダークファンタジー作品となっています。
物語の世界では、「ペッカトマニア」と呼ばれる発症すると理性を失い他者を襲う奇病が蔓延しています。主人公の少年ルストは、発症してしまった妹クリスティンを救うため、治療法があるとされる仮想世界「アーキタイプ・アーカディア」へとログインします。しかし、そこは理想郷などではなく、プレイヤーたちが自身の「記憶」をカード化して戦い合う、残酷な戦場でした。
本作の最大の特徴は、記憶を代償とする戦闘システムと、それがもたらす不可逆的な喪失のドラマです。強力な技を使うためには大切な思い出を消費しなければならず、戦えば戦うほど自分自身を失っていく恐怖がプレイヤーを襲います。また、アドベンチャーパートには「バッドエンド」が多数用意されており、選択を誤ると容赦なく絶望的な結末を迎える緊張感があります。
『最悪なる災厄人間に捧ぐ』などで知られるクリエイター・R氏(ウォーターフェニックス)がシナリオとイラストを全編担当しており、絶望的な状況下で輝く兄妹の絆と、世界の謎に迫る重厚なストーリーが、フルボイスで鮮烈に描かれます。
本作は、『最悪なる災厄人間に捧ぐ』などの鬱くしくも感動的なシナリオで知られるクリエイター・R氏(ウォーターフェニックス)が手掛けた完全オリジナル作品です。ケムコとのタッグによってコンシューマー向けに展開され、その容赦のない世界観と緻密な伏線回収が高い評価を受けました。ノベルゲームでありながら、カードバトルの概念を取り入れた緊張感ある演出が特徴です。












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