『薄桜鬼 真改 風華伝 for Nintendo Switch』は、アイディアファクトリーが開発し、2018年9月6日に日本で発売した女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。2008年にPlayStation 2で発売された『薄桜鬼』のリメイク版で、PlayStation Vita向けに前後編としてリリースされた『薄桜鬼 真改 風ノ章』と『薄桜鬼 真改 華ノ章』を1本にまとめたPlayStation 4版(2017年)をNintendo Switchに移植した作品です。幕末の動乱期を舞台に、新選組と主人公・雪村千鶴の物語を描き、歴史とファンタジー要素を融合させたストーリーが魅力です。
ストーリーと特徴
物語は1863年(文久三年)の京都を舞台に、父を捜すために江戸からやってきた少女・雪村千鶴が、新選組の隊士たちと出会い、彼らの秘密である「羅刹」(吸血鬼のような存在)に巻き込まれるところから始まります。千鶴は新選組と行動を共にしながら、父の行方と新選組の闇を追う中で、隊士たちとの絆や恋愛を深めていきます。物語は前半の「風ノ章」(新選組が京都を拠点とする時期)と後半の「華ノ章」(京都撤退後の江戸や東北での展開)に分かれ、史実に基づく新選組の活動に独自のファンタジー要素を織り交ぜた重厚なストーリーが特徴です。
本作は12人の攻略キャラクター(土方歳三、沖田総司、斎藤一、藤堂平助、原田左之助、永倉新八、山南敬助、山崎烝、伊庭八郎、相馬主計、坂本龍馬、風間千景)を擁し、豪華声優陣(三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔など)がフルボイスで物語を彩ります。「供血システム」では、攻略対象が羅刹の吸血衝動に襲われた際の選択肢により「羅刹度」が変化し、物語やCGが分岐する仕組みが導入されています。スチルは美麗で、特に土方歳三のルートは40枚以上、他のキャラクターも30枚程度と豊富。プレイ時間はフルボイスで全ルートをじっくり進めると約100〜200時間と、ボリューム満点です。
コメントを追加