【PS4】Fate/Samurai Remnant

ゲーム概要

「Fate/Samurai Remnant」。そのタイトルが示す通り、本作は人気シリーズ「Fate」の世界観をベースに、時代劇の要素を大胆に取り入れた異色作だ。舞台は慶安四年、江戸。聖杯戦争ならぬ「盈月の儀」が、市井の人々が平和に暮らす裏側で繰り広げられる。主人公は剣豪・宮本武蔵の養子、宮本伊織。彼はひょんなことから儀に巻き込まれ、サーヴァントと共に戦うことになる。Fateシリーズといえば、英霊たちが繰り広げる派手なバトルが魅力だが、本作では江戸の街並みを舞台に、剣戟アクションが楽しめるのが新しい。剣と魔術が交錯する世界で、一体どんな物語が紡がれるのだろうか。時代劇ファン、Fateファン双方の期待に応える、新たな挑戦作と言えるだろう。

引き込まれるストーリー

本作の物語は、浅草に住む青年・宮本伊織が「盈月の儀」に巻き込まれるところから始まる。剣豪・宮本武蔵の養子でありながら、まだ未熟な剣士である伊織が、サーヴァント・セイバーと共に戦いに身を投じていく姿は、プレイヤーの感情移入を誘う。舞台となる江戸の町は、当時の風俗や文化が丁寧に描写されており、時代劇好きにはたまらないだろう。儀に身を投じる他のマスターやサーヴァントたちも、それぞれに複雑な背景や思惑を抱えており、物語に深みを与えている。特に、伊織とセイバーの関係性は物語の重要な軸となっており、最初は反発しあっていた二人が、共に戦う中で絆を深めていく過程は、見逃せないポイントだ。

特徴的なシステム

本作は、戦闘と探索の2つのパートで構成されている。戦闘では、マスターである宮本伊織とサーヴァントのセイバーを操作し、それぞれを使い分けながら戦う。伊織は剣技と紅玉の書から習得した魔術を駆使し、セイバーは強力な宝具で敵を圧倒する。探索パートでは、江戸の街を自由に歩き回り、人々と交流したり、犬や猫と触れ合ったりすることができる。街の人々との会話を通して、事件のヒントを得たり、新たなクエストが発生したりすることもある。戦闘と探索を繰り返しながら、物語を進めていくのが本作の基本的な流れだ。江戸の街を隅々まで探索し、隠されたアイテムやイベントを見つけ出すのも、楽しみ方の一つと言えるだろう。