Article 2025/4/8
【PS4】Voice of Cards 囚われの魔物
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『Voice of Cards 囚われの魔物』は、2022年にリリースされたコンピューターゲームで、ヨコオタロウがクリエイティブディレクターを務めた作品である。開発はエイリムが担当し、発売はスクウェア・エニックスが行っている。プラットフォームとしてはPlayStation 4、Steam、Nintendo Switchが対象とされ、2023年にはスマートフォン版もリリースされた。シリーズの三部作の最終作として、前作同様にスマートフォン版を含めて追加課金なしでエンディングまで楽しむことができるが、カードデザインやコマ、サイコロの見た目、BGMを変更できる有料コンテンツが販売されている。
この作品は、前作『Voice of Cards できそこないの巫女』と同様に、ストーリー進行やゲームバランスに変更点が加えられている。ゲームマスターは石川由依が担当し、第1作がギャグテイストや主人公が欲望のままに動く展開だったこと、第2作がボーイミーツガールの王道的な展開だったこととは異なり、序盤はシリアスな要素が強調されている。主人公であるアルエとルゴールは真面目な性格で、シリアスな展開が描かれている一方、プルケとトラリスはドタバタ感を担当している。
ゲームの特徴として、戦闘で倒した魔物をカードに封じ込めて「魔物カード」として使用できるシステムが導入されている。これにより、高ランクの魔物カードを収集することで戦闘がより戦略的になる。魔物カードをキャラクターのスキルとして装備することで、その魔物に応じたスキルを活用できるが、各キャラクターの固有スキルは1種類のみと制限されており、魔物カードによるスキルのカスタマイズ性が前作より向上している。同じ魔物の魔物カードでも最大5段階のランクがあり、上位ランクのカードほどダメージ値などが高くなる。魔物カードは魔物を倒してランダムで入手するほか、街の「ペット屋」で購入することも可能である。
ゲームバランスについては、高ランクでレアな魔物カードを所持していないと進行が滞るような設計にはなっていない。魔物カードによるスキル構築の自由度が高く、ボスキャラクター攻略などの「絶対的な解」が存在せず、プレイヤーのプレイスタイルに依存するゲーム的な自由度が前作と比べて大幅に進化している。
スタッフにはヨコオタロウがクリエイティブディレクターを務め、齊藤陽介がエグセクティブ・プロデューサーを、岡部啓一(MONACA)がミュージックディレクターを、藤坂公彦がキャラクターデザイナーを、三村麻亜沙(エイリム)がディレクターを、赤羽良保がシナリオライターを、阿方鹿朗もシナリオライターを務めている。
ストーリーは、人間と魔物が対立する世界を舞台に展開される。主人公のアルエは地下の村で母親と暮らしながら魔物の襲撃を防いでいたが、14歳の誕生日を迎えた日に母親を含む村人が魔物に殺されてしまう。絶望したアルエは魔物に襲われそうになるが、ルゴールという少年に救われる。ルゴールの誘いにより、アルエは地上へと旅立つ。鋼の街で「鋼の神獣」の力を得たアルエは、魔物を使役するという矛盾に戸惑う。鋼の街の元老院は魔物を従える力があると伝承しており、近隣の街への戦争を目的にカードをアルエに差し出すが、ルゴールはカードを奪い、元老院を皆殺しにしている。ルゴールは元老院に拾われて育ったが、人扱いされずに育ったことから恨みを抱いていた。地下の村を魔物に襲わせた原因は、元老院が魔物の力を利用するため仕組んだものだと暴露される。