Voice of Cards できそこないの巫女のカバーアート

ゲーム概要

カードで構築された世界を舞台に、物語が紡がれる「Voice of Cards」シリーズ。その第二作目となる本作は、前作のシステムを土台にしつつ、新たな物語とキャラクターたちが織りなすドラマが展開される。テーブルトークRPGを彷彿とさせる独特の雰囲気、そしてゲームマスターの語りによって進行する物語は、まるで古き良き時代のゲームブックをプレイしているかのよう。デジタルでありながら、アナログゲームのような温かみを感じさせる、他に類を見ない体験がそこにある。

前作を遊んだプレイヤーはもちろん、本作から触れるプレイヤーも問題なく楽しめる。しかし、共通のゲームシステムや世界観の雰囲気はシリーズを通して受け継がれており、両方プレイすることで、その魅力はさらに深みを増すだろう。カードゲームという形式でありながら、奥深いストーリーと個性的なキャラクターたちが、プレイヤーを魅了する。今、新たな物語の幕が開く。

引き込まれるストーリー

物語の舞台は、精霊と巫女の力によって維持される島々。主人公バランは、沈みゆく運命にある「終わりの島」を救うため、声を出せない少女ラティを巫女にするべく、冒険の旅に出る。そこで出会うのは、東西南北の島々を守る個性豊かな巫女たちと従者たち。

各島の巫女と出会い、絆を深めていく中で、ラティを巫女に戻すために必要な「巫女の器」を集めていく。しかし、島の危機はそれだけでは終わらない。「島喰い」と呼ばれる巨大な魔物の出現、そしてラティの過去に隠された真実。物語は、憎悪と狂気が渦巻く、よりドラマチックな展開を見せるのだ。

一見すると王道ファンタジーのように見えるが、その裏には、人間の業や葛藤、そして救済が描かれている。主人公たちの選択が、世界の運命を左右する。あなたは、この過酷な運命に立ち向かえるだろうか?

特徴的なシステム

本作の最大の特徴は、すべてがカードで表現された世界。フィールド、キャラクター、イベント、戦闘…ありとあらゆるものがカードで構成されている。プレイヤーは、このカードの世界を探索し、物語を進めていく。

戦闘システムもまた、カードを駆使した戦略的なバトルが展開される。各キャラクターは固有のスキルを持ち、それらを組み合わせることで、強力な連携攻撃を繰り出すことも可能だ。ただし、連携スキルを使用するには多くのジェムが必要となるため、状況を見極めた戦略が求められる。

  • 目的地が光るようになったUI改善
  • 巫女と従者の組み合わせによる連携スキル

従来のターン制コマンドバトルとは一線を画す、奥深い戦略性と、アナログゲームのような温かみが、本作ならではの魅力を生み出していると言えるだろう。