名称 | When the Past was Around 過去といた頃 |
---|---|
ジャンル | アドベンチャー |
発売元 | コーラス・ワールドワイド |
発売日(配信日) | 2020年12月17日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
まだ評価がありません。コメントを追加して評価を行ってください!
「When the Past was Around 過去といた頃」は、過ぎ去った日々との向き合い方を描く、心に染み入るアドベンチャーゲームだ。一言で表すなら、それは愛の物語。しかし、甘美なだけでなく、喪失、成長、そして手放すことの痛みをも丁寧に描き出す。美しい音楽と手描きのイラストが織りなす世界で、プレイヤーはパズルを解きながら、過去の記憶を辿っていくことになる。このゲームは、忘れられない誰かとの思い出を抱えながら、前に進もうとするすべての人に、そっと寄り添うような作品だ。
物語は、主人公の若い女性エダが、ある男性と出会うところから始まる。彼は才能あふれる音楽家であり、エダの世界に色彩と音楽をもたらす。二人は恋に落ち、共に過ごす時間の中で、夢を語り、喜びを分かち合う。しかし、幸せな時間は永遠ではない。やがて、別れが訪れ、エダは過去の思い出と向き合いながら、前に進むことを決意する。物語は、パズルを解くことで断片的に語られていく。それは、まるで記憶の断片を繋ぎ合わせるかのようだ。美しい音楽と繊細なイラストが、物語をさらに深く、感動的なものにしている。
本作のビジュアルは、手描きならではの温かみが特徴だ。優しい色使いと繊細なタッチで描かれた背景やキャラクターは、まるで絵本を見ているかのよう。一つ一つのシーンが丁寧に作り込まれており、プレイヤーを物語の世界へと引き込む。また、音楽も特筆すべき点だ。物語の展開に合わせて変化するメロディは、プレイヤーの感情を揺さぶり、より深く物語に没入させてくれる。特にピアノの音色が印象的で、切なくも美しい旋律が、心に深く残る。
まだコメントはありません。コメントを追加してみましょう!
コメントを追加