名称 | きたのたましい |
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ジャンル | アドベンチャー |
発売元 | Merge Games |
発売日(配信日) | 2020年08月21日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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孤独な冒険、北欧の神秘。本作は、言葉を持たない赤狐が主人公の、三人称視点アドベンチャーゲームだ。舞台は息をのむほど美しい、そしてどこか物悲しいアイスランドの風景。北欧の伝承をベースにした物語は、プレイヤーに多くを語らない。いや、語れないのかもしれない。言葉ではなく、その身を置く環境そのものが、物語を、そして古代文明の謎を解き明かす鍵となるからだ。
プレイヤーは一匹の狐となり、オーロラの守護者である女狐の魂と出会う。赤く染まった空の下、山々を越え、荒廃した大地を旅する中で、あなたは彼女の過去、そしてこの地の真実を知ることになるだろう。さあ、言葉の壁を越え、魂で感じる冒険へ。
本作の魅力は、何と言ってもその世界観だろう。アイスランドの雄大な自然をモチーフにした風景は、ただ美しいだけでなく、どこか寂しげで、神秘的な雰囲気を醸し出している。赤く染まった空、広大な雪原、そして古代遺跡。これらの風景は、プレイヤーに忘れられた歴史と、そこに生きた人々の物語を静かに語りかける。
言葉による説明がないからこそ、プレイヤーは自分の目で見て、自分の心で感じ、物語を解釈する必要がある。その過程で、プレイヤーは単なる傍観者ではなく、物語の一部となるのだ。これは、他のゲームではなかなか味わえない、貴重な体験と言えるだろう。
本作最大の特徴は、やはり「言葉を持たない」という点だろう。多くのゲームが物語をテキストやボイスで語るのに対し、本作は環境、音楽、そして主人公である狐の感情表現を通して物語を伝える。これは、非常に挑戦的な試みであり、成功していると言えるだろう。
パズルも、単なる謎解きではなく、物語の一部として組み込まれている。周囲の環境を注意深く観察し、狐の能力を駆使することで、新たな道が開け、物語が進行する。プレイヤーは、狐と一体となり、その視点を通して世界を体験することで、より深く物語に没入できるのだ。
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