『バイオショック2』は、2010年3月4日にディースリー・パブリッシャー(現行機版は2K)よりXbox 360およびPlayStation 3用ソフトとして発売されたアクションシューティングゲームであり、傑作FPS『バイオショック』の約10年後の世界を描いた正統続編です。プレイヤーは前作では脅威の象徴であった潜水服の巨人「ビッグダディ」の初期型である「実験体デルタ」となり、崩壊が進む海底都市「ラプチャー」で、自身の対となるリトルシスター「エレノア」を探し出すために目覚めます。
本作のアクション面における最大の進化は、右手でドリルやリベットガンといった重火器を扱いながら、左手で電撃や火炎などのプラスミド(特殊能力)を放つ「デュアルウィルディング(二刀流)」が可能になった点です。武器と能力を瞬時に切り替える必要があった前作から一転し、敵を凍らせてドリルで粉砕するといったコンボをシームレスに叩き込む、より攻撃的で戦略的な戦闘スタイルが確立されています。
ゲームプレイの中核には、リトルシスターを保護し、死体からADAMを採取させている間、襲い来るスプライサーの大群から彼女を守り抜く防衛戦が組み込まれています。採取を終えたリトルシスターを救済するか、あるいは搾取するかという道徳的選択は健在であり、その積み重ねが物語の結末やエレノアの人格形成に重大な影響を与えます。
オリジナル版の発売後、高解像度化されたリマスター版がPlayStation 4やNintendo Switchなどの現行機向けに展開されています。新たな支配者ソフィア・ラムの思想や、俊敏な強敵「ビッグシスター」の脅威に立ち向かいながら、父と娘の絆を巡る切なくも重厚なドラマが体験されます。
本作は、2008年に発売された『バイオショック』の続編として制作されたタイトルです。前作の主人公ジャックの物語から約10年後を舞台に、新たな主人公「実験体デルタ」の視点から、崩壊したラプチャーのその後と、リトルシスターを取り巻く新たな真実を描く物語として再構成されています。












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