
ゲーム概要
もし、アクションゲームの主人公が、釣り好きの女の子だったら? そんな奇抜なアイデアから生まれたのが「海腹川背」だ。一見すると可愛らしい主人公が、ゴムロープの先に付いたルアーを駆使してステージを攻略していく。しかし、その見た目に騙されてはいけない。本作は、奥深い物理演算と繊細な操作が要求される、硬派なアクションゲームなのだ。当時のゲーマーたちは、その独創的なゲームシステムと、想像を超える難易度に熱狂した。果たして君は、この難関を乗り越えられるだろうか?
斬新なゲームシステム
「ラバーリング・アクション」と銘打たれた本作のシステムは、まさに唯一無二。伸縮自在のゴムロープを駆使して、壁や天井にルアーを引っ掛け、自らを振り子のように操る。ロープの長さや角度、振り子の勢いを微調整することで、従来のアクションゲームでは考えられないようなトリッキーな動きが可能になる。
- 敵を捕獲して利用する
- 高く飛び上がり、通常では届かない場所へ到達する
- 巨大な穴を華麗に飛び越える
- 天井に張り付き、敵の攻撃を回避する
- 猛スピードでダッシュし、一気に距離を稼ぐ
これらのアクションをマスターすることで、初心者から上級者まで、自分なりの攻略ルートを見つけ出すことができる。単なるクリアだけではなく、いかに早くクリアするかというタイムアタック要素も、やり込み甲斐をさらに高めているのだ。
開発秘話や当時の反響
実は本作、製品版に至るまでに2つのプロトタイプが存在したという。初期の構想では、水を操って敵を倒すという『ディグダグ』を彷彿とさせる内容だったようだ。しかし、水路の処理が複雑すぎたため、このアイデアは没となる。その後、敵を気絶させてマップ外に投げ捨てるという要素が加わり、現在の形へと進化していった。
また、本作には、開発者自身が書いた裏設定が存在する。明るいゲーム内容とは裏腹に、その内容は暗く重々しいものだったという。これはあくまでイメージを伝えるためのものであり、公式設定ではないとされているが、一部は後のシリーズ作品にも影響を与えている。
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