『DOOM 64(ドゥーム64)』は、1997年にNINTENDO64向けに発売されたクラシックFPSのリマスター版で、2020年にPlayStation 4を含む複数のプラットフォーム向けに再登場しました。開発はNightdive Studios、販売はベセスダ・ソフトワークスが担当し、オリジナルの雰囲気を保ちつつも、現代的な操作性とビジュアルで蘇った作品です。

本作は『DOOM II』の続編にあたり、地獄の軍勢を再び封じるため、プレイヤーは“ドゥームマリーン”として火星のUAC施設に送り込まれます。物語は、かつての戦いで封印されたはずの悪魔たちが、マザーデーモンの力によって復活し、再び人類に脅威をもたらすという展開で、プレイヤーは32以上のステージを通じて、悪魔の軍勢を殲滅していきます。

ゲームプレイはクラシックDOOMの流れを汲みつつ、独自のグラフィックとレベルデザインが特徴です。暗く不気味なマップ、複雑なスイッチギミック、そして探索と戦闘が一体となったテンポの良い構成が魅力で、ショットガンやロケットランチャー、BFG9000といったおなじみの武器に加え、本作オリジナルのレーザー兵器「アンメイカー」も登場します。アンメイカーは3つのアーティファクトを集めることで強化され、最大で3本のレーザーを同時発射できる強力な武器へと進化します。

PS4版ではグラフィックの高解像度化や明るさの調整、操作性の最適化が施されており、暗すぎたオリジナル版に比べて視認性が大幅に向上しています。また、リメイク版には新たなチャプター「The Lost Levels」が追加されており、2016年版『DOOM』との物語的な接続も示唆されるなど、シリーズファンにとっては見逃せない要素が詰め込まれています。