『Travis Strikes Again: No More Heroes Complete Edition』(トラヴィス ストライクス アゲイン:ノーモア★ヒーローズ コンプリートエディション)は、2019年10月17日にマーベラスより発売されたPlayStation 4/PC(Steam)対応のアクションアドベンチャーゲームで、Nintendo Switch版『Travis Strikes Again: No More Heroes』に全DLCを収録した完全版です。プレイヤーは殺し屋トラヴィス・タッチダウンを操作し、幻のゲーム機「デスドライブMk-II」の世界を舞台に、複数のゲームジャンルを横断しながら戦います。

本作は『ノーモア★ヒーローズ』シリーズのスピンオフ作品であり、シリーズ第2作『ノーモア★ヒーローズ2』の後日談にあたります。物語は、娘を殺された復讐者「バッドマン」がトラヴィスの元を訪れる場面から始まり、ふたりはゲーム機の中に吸い込まれ、異なるジャンルのゲーム世界を巡ることになります。各ゲームには独自の主人公が存在し、トラヴィスは彼らと戦いながら「デスボール」を集めていきます。

ゲームプレイは、トップビューのアクションを基本に、ステージごとにジャンルが変化する構成です。ビームカタナによる攻撃やプロレス技、スキルチップによる特殊技などを組み合わせて戦います。DLCではプレイアブルキャラクターとして「バッドガール」や「シノブ」が追加され、条件を満たすことで使用可能になります。

演出面では、須田剛一によるシナリオと演出が全面的に反映されており、メタフィクション的な語りやゲーム文化への言及が随所に盛り込まれています。UIやフォント、BGMなどもゲームごとに変化し、ジャンルの違いを視覚的・聴覚的に表現しています。ローカル協力プレイにも対応しており、2人での同時プレイが可能です。

『ノーモア★ヒーローズ』は、2007年に発売されたWii用アクションゲームを原作とするシリーズで、須田剛一が企画・脚本・演出を担当しています。殺し屋ランキングを巡る物語とビームカタナによる戦闘が特徴で、スピンオフである本作はシリーズ第2作の後日談として位置づけられています。