Article 2025/4/13
【PS4】Etherborn
game-list
『Etherborn』はスペインのインディーゲームスタジオAltered Matterが開発し、Akupara Gamesが発売した3Dアクションパズルゲームです。プレイヤーは人間のような造形を持つ「声のない存在」として、どこからか聞こえてくる「体のない声」に導かれながら不思議な異世界を探索します。この世界の地形は、各々の面に対して垂直方向に重力が働き、面と面の境が曲面となっている場所に進むと、そのまま壁に足をつけて歩く状態になります。ステージには「光のオーブ」と呼ばれるアイテムが配置されており、これらを取得して所定の場所に設置することで地形を変化させながら進むことが可能となります。
ゲームの世界観は、物理法則が通常とは異なる環境を表現しており、プレイヤーは重力の向きに応じて移動方法を調整する必要があります。例えば、ある面では上向きが通常の重力方向となり、その面の上部に進むことで次の面に移動できる仕組みが存在します。このようなメカニズムを理解し、地形の変化を活用することで難解なパズルを攻略する必要があります。また、オーブを配置する際には、設置場所によって地形がどのように変化するかを予測し、適切な場所に設置する必要があります。
開発の背景には、Altered MatterがクラウドファンディングプラットフォームFigで資金調達を実施した経緯があります。このプロジェクトでは目標額の3万ドルを超える資金を調達することに成功し、開発を進めるための資金源を確保しました。また、2019年2月7日に設立された20世紀フォックスのゲーム開発・販売部門であるFoxNext Gamesが運営するインディーゲーム支援ファンドの最初の支援先として、Altered Matterが選ばれたことも特筆すべき点です。この支援により、より高度な技術やデザインの実現が可能となりました。
ゲームの完成後、多くの賞を受賞し、その品質と独自性を認められたことが確認されています。Gamelab 2016では「Mejor Juego del Indie Hub(最優秀Indie Hubゲーム)」に選出され、AzPlay 2016では「mejor diseño creativo(最優秀クリエイティブデザイン)」というタイトルで受賞しています。さらに、Valencia Indie Awards 2018では「Mejores Gráficos(優秀グラフィックス)」という部門で受賞し、BIC Awards 2018では「Grand Prix」「Excellence In Art」「Excellence In Experimental」「Excellence In Game Design」の4部門にノミネートされました。これらの受賞やノミネーションは、ゲームの技術的完成度や芸術的表現、実験的な要素、デザインの独自性などに高い評価が寄せられたことを示しています。
ゲームの世界観やメカニズムは、プレイヤーに新たな体験を提供するだけでなく、論理的思考や創造的な解決策を求める要素も含んでいます。重力の向きが異なる面をつなぐことで形成される世界は、通常の空間認識とは異なる視点を提示し、プレイヤーがその世界の法則を理解し、それに応じた行動を取る必要があります。また、オーブの配置によって地形が変化する仕組みは、パズルの難易度を調整するだけでなく、探索の自由度を高める要素として機能しています。このような設計は、プレイヤーがゲーム世界を深く理解し、独自の戦略を編み出すことに繋がります。