名称 | Slay the Spire |
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ジャンル | ローグライクカードゲーム |
発売元 | Humble Bundle |
発売日(配信日) | 2019年06月20日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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塔を登る、ただそれだけのシンプルな目的。しかし、その過程は予想を遥かに超える奥深さを持つ。本作は、ローグライクとデッキ構築型カードゲームという、一見すると相容れない要素を高次元で融合させた作品だ。プレイヤーは個性豊かなキャラクターを選び、ランダム生成されるマップを進みながら、カードを集め、デッキを強化していく。一歩間違えれば即ゲームオーバーという緊張感の中、戦略と決断が試される。まるで、往年の硬派なRPGを彷彿とさせるような、骨太な手応えが魅力だ。さあ、頂を目指す覚悟はできたか?
本作の魅力は、なんといってもその斬新なゲームシステムにあるだろう。戦闘は、手札のカードを駆使して行う。攻撃、防御、強化など、様々な効果を持つカードを、限られたエナジーの中でどう組み合わせるか。ここが腕の見せ所だ。さらに、道中ではレリックと呼ばれる特殊なアイテムを入手できる。これらは、キャラクターの能力を底上げしたり、カードの効果を変化させたりと、戦局を大きく左右する。しかし、中にはデメリットを持つものも存在するため、慎重な選択が求められる。毎回異なる展開が待つローグライク要素と、奥深いデッキ構築の組み合わせは、中毒性抜群だ。
本作の開発には、カードゲームへの深い愛情と、ローグライクゲームへの情熱が込められている。開発者の一人は、「マジック:ザ・ギャザリング」の大会に出場したり、「アンドロイド:ネットランナー」のファンサイトを運営していたというから驚きだ。そんなカードゲームのエキスパートが、ローグライクのランダム性と組み合わさることで、本作独特のゲーム性が生まれたのだろう。また、膨大な数のカードやアイテムのバランス調整には、1年以上もの歳月が費やされたという。友人や家族に加え、「アンドロイド:ネットランナー」の強豪プレイヤーもテスターとして参加したそうだ。早期アクセス版配信後も、SNSを通じてユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ、ゲームは磨き上げられていった。まさに、プレイヤーと共に作り上げられたゲームと言えるだろう。
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