『メトロ エクソダス』は、核戦争によって荒廃したロシアを舞台に、安住の地を求めて大陸横断の旅に出るサバイバルシューター。2019年2月15日にスパイク・チュンソフトからPS4/Xbox Oneで発売されました。その後、2つの有料DLCを収録し、レイトレーシング対応やロード時間の短縮などグラフィックと快適性を大幅に向上させた『メトロ エクソダス コンプリートエディション』が、2021年にPS5/Xbox Series X|Sで登場しています。物語は、モスクワの地下鉄(メトロ)で生き延びていた主人公アルチョムが、外の世界にも生存者がいることを知り、妻のアンナやレンジャーの仲間たちと共に蒸気機関車「オーロラ号」で東方を目指す導入で始まります。

ゲームの目的は、春夏秋冬と移り変わる季節ごとに用意された広大なフィールドを探索し、物資を集めながら目的地へのルートを切り開くことです。プレイヤーはFPS視点で廃墟や荒野を進みますが、本作の核心は「徹底したリアリティと没入感」にあります。銃は泥や砂で汚れると動作不良(ジャム)を起こすため定期的なメンテナンスが必要であり、ガスマスクのフィルターは実時間を消費して減っていきます。バックパックを開いてその場で武器のアタッチメントを付け替えたり、空き缶から弾薬や治療キットをクラフトしたりといった現地調達の行動が、常にカツカツのリソース管理と隣り合わせの緊張感を生み出します。

本作の最大の特徴は、画面上のステータス表示(HUD)を極限まで排除したゲームデザインです。体力ゲージやミニマップは存在せず、プレイヤーは現在の時刻を腕時計で確認し、目的地の方角は手持ちの方位磁石とバインダーに挟んだ地図を直接見ることで把握します。また、プレイヤーの行動がカルマ(道徳)として判定され、非武装の敵を見逃すか殺害するかといった選択が、旅の同行者の生死やエンディングの展開に直結するという重厚なナラティブ要素が確立されています。

ゲームの世界観の原点であり、核戦争後のモスクワ地下鉄で繰り広げられる過酷な人間ドラマを、主人公アルチョムの視点からより緻密に描いた原作小説です。
メトロ2033(小学館文庫)

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