『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』は、2018年にCD Projekt REDが開発・発売したシングルプレイ専用のストーリー重視型RPGで、『ウィッチャー』シリーズのスピンオフ作品です。

本作は、ポーランドのファンタジー小説『ウィッチャー』を原作とする世界観を舞台に、北方諸国の小国「ライリア」と「リヴィア」の女王メーヴを主人公とした物語が展開されます。プレイヤーは、ニルフガード帝国の侵略によって玉座を追われたメーヴ女王となり、忠臣レイナードや元盗賊ガスコンらと共に祖国奪還の旅に出ます。

ゲームは見下ろし型のマップ探索と、カードバトル形式の戦闘システム「グウェント」を組み合わせた構成で、資源の収集・野営地の強化・部隊の編成など、戦略的な要素が豊富に盛り込まれています。戦闘はすべてカードバトルで行われ、ストーリー進行に応じて新たなカードが手に入る仕組みです。選択肢によって物語が分岐し、プレイヤーの判断が結末に大きく影響を与えるのも特徴です。

当初は『グウェント:ウィッチャーカードゲーム』のキャンペーンモードとして開発されていましたが、2018年10月にPC版として単独リリースされ、同年12月にはPS4/Xbox One版、2020年1月にはNintendo Switch版が発売されました。Switch版では携帯モードにも対応しており、場所を選ばずプレイ可能です。