『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』、2018年11月22日にグランゼーラから発売されたPlayStation 4およびNintendo Switch対応のサバイバル・アクションアドベンチャーゲーム。就職活動中に未曾有の巨大地震に遭遇した若者が、崩壊し続ける都市からの脱出を目指す、真夏の酷暑と極限状態を描いたサバイバル作品となっています。
物語の舞台は、20XX年の7月。就職活動のために地方からやってきた主人公(性別・容姿変更可能)は、とある都市の中心部でマグニチュード7クラスの巨大地震に見舞われます。倒壊するビル群、寸断された道路、そして猛烈な夏の暑さ。プレイヤーは混乱を極める被災地を彷徨いながら、同じく被災した多くの人々と出会い、協力し、時には対立しながら、一週間という期間を生き抜くことになります。
本作の特徴は、シリーズのテーマである「災害からの脱出」に加え、「生理現象」のリアリティを追求している点です。主人公は空腹や喉の渇きだけでなく、「排泄欲求」も管理しなければならず、清潔なトイレを探すことが生存において重要な要素となります。また、60人以上の登場人物と関わる中で提示される選択肢は多岐にわたり、善人として振る舞うことも、利己的な行動を取ることも可能で、プレイヤーの倫理観が問われる展開が待ち受けています。
一度は開発中止という憂き目を見ながらも、ファンの熱意と開発者の執念によって蘇った奇跡のタイトル。現代社会が抱える脆さと、災害時における人間の本性を生々しく描き出した、体験型の都市災害シミュレーターです。
本作は、災害サバイバルゲーム『絶体絶命都市』シリーズの第4作目です。当初はアイレムより2011年春に発売予定でしたが、東日本大震災の影響等により開発中止となりました。しかしその後、シリーズ生みの親である九条一馬氏が新会社グランゼーラを設立して版権を取得し、約7年の時を経て『Plus』として再始動・発売されたという数奇な経歴を持つ作品です。












コメントを追加