記憶を失った戦士アダムが、自らの罪を雪ぐために過酷な試練に身を投じる。ソウルライクな高難易度アクションRPG『シナー〜贖罪の刻〜(SINNER: Sacrifice for Redemption)』。2018年10月18日にNintendo Switch、Xbox One、PC版が配信され、続く11月15日にPlayStation 4版がAnother Indie Studioからリリースされました。
本作の最大の特徴は、雑魚敵との戦闘やダンジョン探索といった「道中」が一切存在しないこと。ゲームを開始すると、エントランスからいきなり「7つの大罪」をモチーフにした巨大なボスたちとの連戦が待ち受けています。戦闘システムは、スタミナを管理しながら回避やパリィを駆使して隙を突く、いわゆる「死にゲー」の王道スタイル。重厚な剣戟アクションの緊張感が、プレイヤーの反射神経と忍耐力を限界まで試します。
そして、他のアクションゲームと一線を画すのが「レベルダウンシステム」。ボスに挑む際、アダムは自身の体力上限の減少やアイテム所持数の制限など、自らの能力の一部を「生贄」として捧げなければなりません。つまり、ゲームを進めれば進めるほど主人公が弱体化していくという、常識を覆す過酷なレベルデザイン。どの能力を犠牲にして、どの順番でボスを攻略するかという戦略的な選択が、攻略の大きな鍵を握るストイックな作品に仕上がっています。
本作の主人公は「傲慢」や「嫉妬」といった7つの大罪をモチーフにした異形のボスたちと対峙し、自らの罪と向き合います。これらの大罪は、キリスト教の伝統的な概念として古くから語り継がれ、現代においても数多くの文学や芸術作品のテーマとして引用され続けています。ゲームの中で恐ろしい悪魔として描かれた大罪のルーツを知ることで、物語の世界観をより深く理解できるはず。ダンテの『神曲』に代表されるような、罪と罰、そして人間の倫理観について分かりやすく解説した教養書をめくり、知的好奇心を満たす静かな夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。













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