『百鬼城 公儀隠密録』は、2018年にハピネットより配信されたリアルタイムダンジョンRPGです。プレイヤーは「公儀隠密衆」として、妖怪が潜む巨大な城「百鬼城」に潜入し、城主討伐を目指します。舞台は江戸時代の怪奇伝承をベースに構築されており、人間・鬼・天狗・猫又の4種族からパーティを編成することが可能です。

ゲームはグリッド型のダンジョンをリアルタイムで探索する形式で、敵の攻撃を回避しながら戦うアクション性の高いシステムが採用されています。特徴的な「2パーティ分割システム」により、画面を分割して別々の操作が可能となり、ギミック攻略や背面攻撃など戦術の幅が広がります。また、空腹によるステータス低下や宿屋の不在など、サバイバル要素も含まれています。

登場する妖怪はがしゃどくろや手首だけの妖怪など、日本古来の文献に基づいた不気味な存在が多数登場します。音楽面では琵琶奏者・石田さえ氏による楽曲「壇の浦」が採用され、作品の世界観を強調しています。ストーリー性は控えめながら、骨太な難易度とシンプルな操作性により、トライ&エラーを重ねながら攻略する楽しさが味わえる構成となっています。