『最悪なる災厄人間に捧ぐ』は、2018年にケムコよりPlayStation 4、Nintendo Switch、スマートフォン向けに発売されたノベルアドベンチャーゲームです。

物語は、他人の存在を認識できなくなった少年・豹馬と、透明人間となった少女・クロの出会いから始まります。互いに孤独を抱える2人は寄り添いながら生きていくが、やがて平行世界の“災厄”が彼らを襲い、複数のクロたちが現れることで運命が大きく動き出します。プレイヤーは章ごとに分かれた物語を読み進めながら、選択肢によって異なるエンディングへと導かれます。

ゲームは100万文字以上のシナリオと40時間超のボリュームを誇り、シナリオ・イラストは「一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう」のR氏が担当。『レイジングループ』などで知られるamphibian氏が監修を務め、重厚かつ繊細な世界観が展開されます。画面構成は縦書き表示で、既読章へのジャンプ機能やエンドリストなども搭載。複数のクロたちとの関係性や、災厄の正体を巡る謎解きが物語の核となっています。

透明人間や平行世界といったSF的要素を軸に、孤独と災厄を描いた長編ノベルとして構成されており、プレイヤーは複数の世界線を通じて真実に迫ります。