『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』は、2018年6月7日にスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 4、Xbox OneおよびPC用アドベンチャーゲームであり、世界的な評価を受けた『ライフ イズ ストレンジ』の3年前を描く前日譚となる作品です。プレイヤーは前作の重要人物である16歳の不良少女クロエ・プライスを操作し、親友マックスが去った後の孤独と喪失感を抱えながら、学校のアイドルであるレイチェル・アンバーとの運命的な出会いと交流を体験します。

本作では、前作の最大の特徴であった「時間を巻き戻す能力」は使用できず、代わりにクロエの特技である「バックトーク(口喧嘩)」が独自の会話アクションとして採用されています。相手の言葉尻を捉えたり、皮肉や挑発を交えたりして論戦を制することで、自分に有利な状況を作り出したり、必要な情報を引き出したりすることが可能です。

選択肢によって物語の展開や結末が変化するアドベンチャー形式は継承されており、クロエの落書きや服装の選択といった細かな行動が、周囲のキャラクターの反応や物語の細部に影響を与えます。まだ髪を青く染める前のクロエと、誰もが憧れる完璧な優等生レイチェル、正反対の二人が抱える家庭の事情や心の闇が共鳴し、やがて訪れる「嵐」へと繋がる切なくも美しい青春の物語が描かれます。

本作は、2015年にDontnod Entertainmentが開発し、スクウェア・エニックスより発売されたアドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』を原作(親作品)としています。時間を巻き戻す能力を持つマックスを主人公とした本編の3年前を舞台に、マックスの親友クロエを主人公に据え、本編では語られなかったレイチェルとの関係性を描く前日譚として再構成されたタイトルです。

ライフ イズ ストレンジ