Battle Chasers: Nightwar(バトルチェイサーズ:ナイトウォー)』は、90年代にカルト的な人気を誇ったアメリカン・コミックを原作とし、日本のRPG(JRPG)への深いリスペクトを込めて制作されたターン制コマンドバトルRPG。日本では2018年10月04日にワーカービーからNintendo Switchで発売(配信)されました。その後、PlayStation 4などでもリリースされています。物語の主人公は、謎の失踪を遂げた英雄アラムスの娘である少女・ガリー。彼女は父が残した強大な力が宿る篭手を武器に、剣士ガリソンや魔法使いノランといった個性的な仲間たちと共に、飛行船で魔のマナラインを越えようとして撃墜され、危険な怪物が巣食う島へと不時着します。
ゲームプレイは、クォータービューのフィールドマップを探索し、ダンジョンや戦闘ポイントへ移動して戦うオーソドックスなスタイルです。最大の特徴は、戦闘における「オーバーチャージ」システムです。通常攻撃を行うと「過剰マナ(オーバーチャージ)」が蓄積され、これを消費することでMPを使わずに強力なスキルを発動できます。戦闘終了後にオーバーチャージは消滅するため、温存せずに次々と大技を繰り出す積極的な戦術が推奨されます。ダンジョンは入るたびに部屋の構造やトラップ、敵の配置が変化するランダム生成要素を含んでおり、パズル的な仕掛けを解きながら最深部のボスを目指します。
本作の独自性は、原作者であるジョー・マデュレイラ氏自身が率いるスタジオAirship Syndicateが開発を手掛けたことによる、圧倒的なビジュアル美にあります。アメコミ特有の力強い描線と、ファンタジーRPGの繊細な色彩が見事に融合し、キャラクターのアニメーションや必殺技の演出(バトルバースト)は非常にダイナミックです。難易度は高めに設定されており、装備のクラフトやスキルの組み合わせを熟考しなければ突破できない歯ごたえのある戦闘バランスが、往年のRPGファンを唸らせる完成度となっています。
本作の原作コミック『Battle Chasers』は、90年代後半にジョー・マデュレイラ氏が描いたファンタジー作品ですが、未完のまま中断していたことでも知られています。ゲーム版の成功を受けてコミックの続刊も制作されるなど、メディアミックスとして再始動しました。アメコミならではの重厚なアートワークやキャラクターデザインに惹かれた方は、氏がキャラクターデザインを手掛けた『Darksiders』シリーズのアートブックなどを手に取ることで、その力強い筆致をより深く味わうことができます。













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