『PixelJunk モンスターズ2』は、2018年5月24日にスパイク・チュンソフトよりNintendo SwitchおよびPlayStation 4ほか向けに発売されたタワーディフェンスゲーム。本作は、森の精霊「ティキマン」を直接操作してマップを走り回り、タワーを建設して迫りくるモンスターの群れから「一族」を守り抜く、アクション要素の強いリアルタイムストラテジー作品です。京都のゲームスタジオQ-Gamesが手掛ける人気シリーズの正統続編であり、前作までの2Dグラフィックから一転して、温かみのある3Dグラフィックへと進化を遂げています。
画面表現には、粘土細工のような質感を持つ「クレイアニメーション」風のビジュアルが採用されており、手作り感あふれるジオラマのような世界を冒険することが可能です。プレイヤーは、倒した敵から得られるコインや宝石を使って、対空攻撃や範囲攻撃など様々な特性を持つタワーを建設・強化していきます。ただ見守るだけでなく、建設したタワーの前でダンスを踊って成長を早めたり、マップ上のアイテムを回収したりと、常に動き回る忙しさがプレイヤーを夢中にさせます。
本作では、最大4人での協力プレイ（ローカル・オンライン）に対応しており、仲間と役割分担をしながら難攻不落の防衛網を築く楽しさが強化されています。また、プレイヤー視点を切り替えて世界を眺められるフォトモードなども実装されており、美しい風景と緊張感ある防衛戦が融合した、独自の没入感が提供されています。
原作となる『PixelJunk Monsters』は、2007年にQ-GamesよりPlayStation 3用ダウンロードソフトとして配信されたタワーディフェンスゲームです。「シンプルでありながら中毒性が高い」として世界中で高評価を獲得し、後にPSP版『Deluxe』やVita/PC版『Ultimate』などが展開されました。神の視点で駒を置くだけの一般的な同ジャンルとは異なり、プレイヤー自身がキャラクターを操作して建築現場へ赴くという「アクション性」を取り入れた先駆的な作品であり、本作『2』はそのゲーム性を継承しつつフル3D化を果たした続編となっています。
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