ファミコンの限界に挑んだ縦スクロールシューティングゲーム。本作は、当時のファミコンソフトとしては考えられないほどの敵の数と弾幕が特徴です。しかし、物量に頼るだけでなく、敵の配置は緻密に計算されており、プレイヤーは常に緊張感のある、非常に高い難易度の攻略を強いられます。
ゲームを彩るBGMも特筆すべき点でしょう。デルタPCMやノイズを積極的に使用した、独特のアシッドなサウンドは、ゲームの雰囲気を一層盛り上げます。
グラフィック面においても、開発陣の技術力が光ります。多関節アームや曲線ホーミングレーザー、蛇のように長くうねる敵など、ファミコンの性能を最大限に引き出した表現は、プレイヤーを驚かせます。背景(BG)を効果的に使用した派手なエフェクトや、縦横のラスタースクロールを組み合わせた空間の湾曲表現も、当時のゲームとしては非常に斬新でした。さらに、一部のオブジェクトには、事前に多数のパターンを用意する手法を用いることで、回転処理を実現しています。
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