『Dishonored: Death of the Outsider(ディスオナード:デス オブ ザ アウトサイダー)』は、2017年にArkane Studiosが開発し、ベセスダ・ソフトワークスより発売されたステルスアクションゲームで、『Dishonored(ディスオナード)』シリーズのスピンオフ作品にあたります。本作では、シリーズ本編で重要な役割を果たしてきた“アウトサイダー”の暗殺を目的とする、シリーズ最大級のミッションが描かれます。プレイヤーは、かつて“ミーガン・フォスター”として登場した暗殺者ビリー・ラークとなり、師であるダウドと再会しながら、神のような存在であるアウトサイダーの謎と向き合っていきます。

ゲームプレイは『Dishonored 2』のシステムをベースにしており、超常能力を駆使した自由度の高いステルスアクションが展開されますが、本作では“ルーン”による能力強化が廃止され、最初から3つの能力(ディスプレイス、フォアサイト、センブランス)を使いこなす構成となっています。これにより、プレイヤーは限られた能力をどう組み合わせて攻略するかという戦略性が求められ、より洗練されたプレイ体験が味わえます。特に、時間を止めて霊体として探索できる「フォアサイト」や、他人の顔を奪って変装する「センブランス」などは、シリーズの中でも異彩を放つユニークな能力です。

また、従来の“カオス度”システムが廃止されたことで、殺害数によるエンディング分岐がなくなり、プレイヤーの選択によって物語が決定される構造に変化しています。これにより、暗殺者としての自由度が増し、より自分のスタイルでプレイできるようになりました。ストーリーは比較的短めで、全体のプレイ時間は6〜8時間程度ですが、濃密なレベルデザインと、シリーズの核心に迫る物語が詰め込まれており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。