『オメガラビリンスZ』は2017年7月6日にディースリー・パブリッシャーから発売されたPlayStation 4およびPlayStation Vita向けのローグライクRPGで、開発はマトリックスが担当した。前作『オメガラビリンス』の続編で、美少女キャラクターとお色気要素を組み合わせたユニークな作品。アンベリール女学園を舞台に、主人公の茜崎莉央や親友の瑠璃川うらららが、願いを叶える「美の聖杯」を求めてダンジョン「聖洞」を冒険する。前作の数か月後、壊された聖杯を復活させるため、創立記念日にのみ開く聖洞に挑む物語が描かれる。新キャラクター3人が追加され、前作のNPCだったパイがプレイアブル化。ストーリーは前作を知らなくても楽しめる設計で、コミカルでお色気たっぷりの会話イベントが魅力だ。
本作は正統派ローグライクで、ダンジョンは入るたびにマップ、アイテム、モンスターの配置が変化し、プレイヤーのレベルは突入時に1にリセット、死亡時はアイテムを全ロストする。空腹度システムにより食料管理が攻略の鍵で、緊張感ある冒険が楽しめる。パートナーキャラクターは自動で行動し、罠を踏まず、倒れても次のフロアで復活するなど、初心者にも優しい。最大の特徴は「ωパワー」システムで、モンスターを倒すとωパワーが溜まり、キャラクターのバストサイズが成長、最大Zカップまで大きくなるとステータスが強化され戦闘が有利になる。「悶絶香」を使うと「悶絶☆覚醒」が発動し、ミニゲームで経験値やスキルを獲得。アイテムを胸で鑑定する「おっぱい鑑定」や温泉での入浴シーンなど、ユニークなお色気要素がゲーム性と結びついている。
前作からアイテム収納用の「巾着」、ダンジョン内のショップ、拠点施設が追加され、戦略性が向上。隠しダンジョンはクリア前後に複数用意され、自由な順番で挑戦可能。PS4とVita間のクロスセーブにも対応している。ωパワーの貯めやすさやスキルの早期解放など、前作の不満点が改善され、遊びやすさが向上。新キャラクターや新バストサイズ(AAカップ、Zカップ)が追加され、各キャラの個性的なスキル、豊富なセリフ、装備グラフィックが魅力。本編ダンジョンは初心者向けの低難易度だが、クリア後の99階ダンジョンは上級者向けでやりごたえがある。
プレイ時間は本編クリアで10~20時間程度だが、トロフィーコンプリートや隠しダンジョン攻略には100時間以上かかる場合もある。正統派ローグライクの緊張感とお色気要素のユニークさが融合し、キャラの魅力や豊富な会話イベント、やり込み要素が好評。一方で、ストーリーやイベントが長く、テンポを損なう場合や、巾着の使い勝手の悪さ、性的表現による一部地域での販売制限(イギリスで発売禁止、北米・欧州でのPS4/Vita版発売中止)が課題だ。後継作『オメガラビリンス ライフ』(2019年、Switch/PS4)ではお色気要素を抑えたバージョンも用意された。
コメントを追加