『デッドハウス 再生』は、2017年5月31日にレイニーフロッグよりPlayStation 4およびWii U版が、同年6月29日にNintendo Switch版が配信されたサバイバルホラーアクションゲームであり、90年代のホラーゲーム黄金期への強烈なリスペクトが込められたインディー作品です。プレイヤーは特殊部隊の隊員となり、ウイルスに感染した仲間の命を救うため、不気味な洋館に潜入して制限時間内にワクチンを見つけ出す任務に挑みます。

本作の最大の特徴は、プレイするたびに屋敷の構造やアイテムの配置が変化する「ローグライク要素」が取り入れられている点です。固定された攻略ルートが存在しないため、毎回手探りで部屋を探索し、限られた弾薬や鍵を管理しながら、どこにあるか分からないワクチンを探し回る緊張感が途切れることなく続きます。

ビジュアルや操作性においては、荒いローポリゴンのグラフィックや、キャラクターの向きを変えてから進む、いわゆる「ラジコン操作」があえて採用されています。かつて多くのプレイヤーを恐怖させた独特の不自由さや視覚的な雰囲気が忠実に再現されており、当時のサバイバルホラーを知る人には懐かしく、知らない人には新鮮な恐怖として映るレトロスタイルが徹底されています。

ゲーム内時間の30分という厳しい制限時間があり、間に合わなければ即ゲームオーバーとなるシビアな難易度が設定されています。何度も挑戦してプレイヤー自身の判断力と操作技術を磨き、ランダムに生成される恐怖の館を攻略する、ストイックでやり応えのあるサバイバル体験が提供されています。

本作は、スペインのインディーデベロッパーRainy Night Creationsによって開発された完全オリジナルのゲーム作品(原題:Vaccine)です。特定の原作はありませんが、初代『バイオハザード』などの90年代サバイバルホラーに強い影響を受けており、それらの古典的なシステムにランダム生成マップという現代的な要素を組み合わせて再構成されたタイトルとして展開されています。

バイオハザード