名称 | RiME |
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ジャンル | 3Dアクションパズルゲーム |
発売元 | Grey Box |
発売日(配信日) | 2017年05月26日 |
機種 | PlayStation4(PS4) |
年齢区分 |
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無人島に打ち上げられた少年。プレイヤーは彼を操作し、島を探索し、隠された謎を解き明かすことになる。言葉による説明はほとんどなく、状況やオブジェクトから自ら推測し、道を探るしかない。一見、どこにでもあるようなアクションパズルに見えるかもしれない。しかし、このゲームが持つ魅力は、その静謐な世界観と、プレイヤーの想像力を掻き立てる演出にあると言えるだろう。少年は何者なのか? なぜこの島にいるのか? 美しい風景の裏に隠された真実とは? 全てはプレイヤー自身の体験を通して明らかになる。
『RiME』の舞台となる島は、地中海の明るい陽光、古代遺跡の荘厳さ、そしてどこか物悲しい雰囲気が同居する、独特の空気感をまとっている。この世界観を構築する上で、ホアキン・ソローリャの地中海の光の表現、サルバドール・ダリの絵画における余白、ジョルジョ・デ・キリコの構造物など、様々な芸術家から影響を受けているという。ジブリ作品からの影響も公言されており、特に『千と千尋の神隠し』や『もののけ姫』を彷彿とさせるシーンも散見される。これらの要素が複雑に絡み合い、他に類を見ない、幻想的な世界観を作り上げているのだ。
操作自体はジャンプや壁への掴まり、物の押し引きなど、ごく基本的なアクションが中心だ。しかし、少年が発する「声」が重要な役割を果たす場面も存在する。特定の場所で声を上げることで、隠された道が開かれたり、仕掛けが作動したりするのだ。敵キャラクターとの戦闘は、直接的な攻撃ではなく、周囲の環境を利用して対処する必要がある。この非暴力的な解決方法が、ゲーム全体の雰囲気にマッチしており、単なるアクションパズルに終わらない、独特のゲーム体験を提供していると言えるだろう。ただクリアを目指すのではなく、島の風景をじっくり観察し、音に耳を澄ませ、少年と共に謎を解き明かす。そんなプレイスタイルこそが、『RiME』を最大限に楽しむための秘訣かもしれない。
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