『Prey(プレイ)』は、2017年にArkane Studiosが開発し、ベセスダ・ソフトワークスより発売された一人称視点のSFアクションアドベンチャーゲームです。2006年に同名タイトルが存在しますが、本作はそのリブートではなく、まったく新しい世界観と物語を持つ独立した作品として制作されました。プレイヤーは2032年の宇宙ステーション「タロスI」を舞台に、謎のエイリアン生命体“ティフォン”と対峙しながら、自身の記憶と存在の真実に迫っていきます。
物語は、主人公モーガン・ユウが目覚めるところから始まります。彼はトランスター社の研究者であり、ティフォンの研究と人間の能力強化を目的とした「ニューロモッド」の開発に関わっていました。しかし、ある事件をきっかけに記憶を失い、タロスIがティフォンに支配されてしまった状況下で、プレイヤーは探索と戦闘を通じて真相を解き明かしていくことになります。物語はプレイヤーの選択によって分岐し、複数のエンディングが用意されています。
ゲームプレイは、探索・戦闘・クラフト・ハッキング・ステルスなど多彩な要素が融合した“イマシヴ・シム”スタイルで構成されており、プレイヤーの自由なアプローチが可能です。特に、ティフォンの能力を取り込むことで得られる超常的なスキル(テレパシー、物体変形、念動力など)と、人間としての技術的スキル(ハッキング、修理、科学知識など)をどう組み合わせるかが攻略の鍵となります。敵の中でも“ミミック”は、周囲のオブジェクトに擬態してプレイヤーを奇襲する存在で、探索中の緊張感を高める要素として高く評価されています。
また、タロスIの内部は緻密に設計されており、各エリアには独自のバックストーリーや環境ギミックが存在します。メールや音声ログを通じて語られるスタッフたちの人間模様や、崩壊前の生活の痕跡が、プレイヤーの没入感をさらに深めます。クラフト要素も充実しており、リサイクラーを使って資源を分解・再構成し、弾薬やツールを自作することが可能です。
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